シニアサッカー普及を 名選手ら親善試合

 シニア世代へのサッカーの普及を目指し、県サッカー協会(室紀男会長)は23日、60歳以上の3チームによる親善試合を和歌山市の紀三井寺公園球技場で開き、黒潮国体経験者らかつての名選手たちがボールを追いながら交流した。

 親善試合に出場したのは、ゲストに迎えた「日体大紀阿荘会」「専修大学OB」と地元代表「毬游クラブ」。日体大紀阿荘会には、女子日本代表なでしこジャパンの川澄奈穂美、丸山桂里奈両選手を日体大で監督として指導した芦原正紀さん、全国高校サッカー選手権大会で山梨学院高を優勝に導いた名監督・横森巧さんらが参加し、専修大OBは主に関東出身のメンバーによる強豪チーム。毬游クラブは、黒潮国体の教員チームや同国体高校選抜の選手ら31人による県内屈指のシニアチームと、いずれ劣らぬ3チームによる顔合わせとなった。

 試合は15分ハーフのリーグ戦で行い、地元の毬游クラブは日体大紀阿荘会に2―1、専修大OBに6―0と2勝の活躍。日体大紀阿荘会と専修大OBの試合は2―1で日体大紀阿荘会が勝利した。

 同協会は、昨年の紀の国わかやま国体・大会の成功を基盤に、県サッカー界のさらなる競技力アップ、普及発展などを掲げている。普及発展については、キッズ、女子、シニアの拡大を優先目標とし、今回の親善試合はその取り組みの一環で開かれた。

 高齢者を中心とするスポーツ、文化などの総合的祭典「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」が平成31年に県内で開催されることから、特にシニア層の拡大に力を入れる。県内各地にシニアチームはあるが、同協会への登録など組織化は進んでいないため、ねんりんピックまでに、活動実績のある組織化された4~5チームの確保を目指している。

 室会長(75)は「昨年盛り上がった国体を、今後のサッカーの発展につなげることが大切。トップチームのレベルアップなどとともに、シニアへの普及を目指していきたい」と話している。

ゴール前での熱い攻防

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