希少な仏像群の涅槃図開帳 15日了法寺で
釈迦の入寂の様子を描いた涅槃図を仏像群で表現した、全国的にも珍しい「立体涅槃像」の開帳が15日午前9時から午後5時半まで、和歌山市坂田の日正山了法寺(小林慈享住職)で行われる。
立体涅槃図は一年に1回、釈迦の入寂から1カ月後の「涅槃会」で開帳している。涅槃図は絵図曼荼羅で表現されることが多く、仏像群によるものは希少価値が高いとされる。
同寺は紀州徳川家初代藩主・徳川頼宣の義兄にあたり、同家の家老を務めた三浦為春が、父母の精霊を弔うために建立したのを創起としている。以前は坂田寺と呼ばれ、現在に至るまで「坂田のお釈迦さん」として親しまれている。
当日は、境内の釈迦堂で午前10時、午後2時からの2回、に般若心経を読誦する「法楽」があり、境内周辺には露店が並び、にぎわう。朱印、先祖供養、厄除け祈祷なども受け付ける。問い合わせは同寺(℡073・471・1376)。
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