地域と共に要望を形にする 予算委で未来への教育投資訴え

浮島 智子

昨年12月16日からことし2月20日にかけて公明党和歌山第二総支部の皆さんが行いました『(仮称)京奈和関空連絡道路(紀の川IC~上之郷IC)早期建設を求める要望書』の署名活動で寄せられた4万6873名の署名簿をこのほど、石井啓一国土交通大臣に提出することになりました。
昨年7月、紀の川市で『京奈和関空連絡道路建設促進期成同盟会設立総会』が行われました。これは、紀の川市から大阪府へつながる県道62号・泉佐野打田線が、県境を越えて大阪府へ入ると連続する急カーブと犬鳴山温泉周辺の道路幅が急激に狭くなり、大型車での通行に適しておらず、特に朝・夕の通勤時間帯は交通量が多く、大型車や路線バスとの対面通行の困難さから渋滞することもしばしばあり、また災害時における命の道として、さらに広域的な観光・企業誘致や農産物の競争力強化には関西都市圏への時間短縮が必要等々から、これまでの「京奈和関空連絡道路促進協議会」の活動をより広域的に団結した要望活動に発展し、新たに近隣7市8町の賛同を得て設立総会を行ったものです。早速その3日後には道路整備に関する要望書を二階俊博自民党総務会長、鶴保庸介参議院議員、門博文代議士そして期成同盟会会長の中村愼司紀の川市長らと一緒に太田昭宏国土交通大臣(当時)に提出致しました。太田大臣は「経済活性化のためにしっかり整備していきたい」と仰ってくださいました。こうした地域の方々の要望を形にすべく、府・県そして与野党超えて地域の皆さまと一体となって取り組んでまいります。

予算委員会の私の質問について報告させていただきます。国会は国権の最高機関ですが、その重要な役割の一つに国の予算の決定があります。平成28年度予算案は、本年1月22日に政府から国会に提出されました。衆議院本会議で各党からの代表質問を経た後に、予算委員会に付託され衆議院での審議が始まりました。

私は2月5日の予算委員会(基本的質疑)で質問に立ちました。未来に向けた教育投資の重要性について、教育現場を多面的な角度で見て改善するべきは改善し、しっかり教育に投資するとの姿勢を見せることが教育の質を向上させることになると主張しました。また、奨学金制度について、大学生向けの給付型の創設を主張するとともに、平成29年度の新規貸与者から導入する「所得連動返還型奨学金(卒業後の所得に応じて返還額が変わる制度)」にふれ、既卒者も所得連動返還型奨学金の対象とすべきではないかとただしました。安倍首相と馳文部科学相は、既卒者への適用については、引き続き検討していく方針を示されました。

さらに東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムが今秋から始まることについて、安倍首相に対し、国会でキックオフ・イベントとしてオーケストラ演奏を行うこと、また演奏では実際に、安倍首相自らがタクト(指揮棒)を振って、世界に日本の文化芸術の素晴らしさを訴えてもらいたいと提案させていただきました。

その他、スクールカウンセラーや地域住民など学外の人材を活用して教職員を支援する「チーム学校」の実現、教職員の定数改善と資質・能力向上に向けた養成・研修の充実等について質問致しました。

その後、2月25日に予算委員会第三分科会(外務省関係)で質問。2月24日に予算委員会中央公聴会で公述人の白石真澄関西大学教授に対し質問。3月2日、本会議で公明党を代表し、平成28年度予算案の賛成討論を行いました。この後採決され、平成28年度予算案は衆議院で可決され、参議院に送付されました。

平成28年度予算案は、公明党の主張が随所に反映され、「希望出生率1・8」「介護離職ゼロ」等、子育てや介護への支援の充実に重点が置かれ、地方創生に関して、地方の自主的・先駆的な取り組みを支援する新型交付金が盛り込まれ、防災・減災対策やインフラの老朽化対策等に重点的に配分された予算です。早期成立・早期執行が大事であると思います。
これからも皆さま方の代表として、生活者が暮らしやすい政策の実行に全力で取り組んでまいります。

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