機動隊ら緊迫の訓練 伊勢志摩サミットへ

5月26、27日に三重県内で開催予定の伊勢志摩サミットを前に、県警は23日、和歌山市木ノ本の県警察学校で、機動隊と管区機動隊の合同警備訓練を行い、隊員の連携や士気を高めた。22日朝(現地時間)にベルギーの首都ブリュッセルで発生した空港と地下鉄駅での連続自爆テロ事件を受けて、より緊迫した訓練が展開された。

参加したのは警官約90人。訓練では、警備中の暴徒発生に対し投石などから身を守る楯の構え方などの他、反グローバル団体などによるデモ行動の規制、デモ隊への対抗勢力の接近を想定した接触制止訓練などを行った。

訓練を見学した直江利克本部長は、「フランスの(警備が薄い)ソフトターゲットの同時多発テロや、ベルギーの連続爆破テロの発生など、わが国を取り巻く情勢も、厳しい状態にある」と隊員らを前に、組織の引き締めを図った。

管区機動隊中隊長の芝﨑展也警部は「当日は他県での勤務になるので、さまざまな条件を見込んで対応できるように、訓練を続けていきたい」と話した。

楯を整然と構える機動隊員ら

楯を整然と構える機動隊員ら

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