候補地を視察 統計局県移転案で自民本部

総務省統計局と(独)統計センターの県内移転案で、自民党地方創生実行統合本部の鳩山邦夫本部長(衆院議員、福岡県第6区)ら関係者らが25日、和歌山市を訪れ、県が移転候補地として挙げているノーリツ鋼機センタービルなどを視察して回った。

県は同ビルの他、県庁東別館(同市小松原通)、和歌山京橋ビル(同市本町)、NTTビル(同市一番丁)を候補地に挙げている。

鳩山本部長は、ノーリツビル1階エントランスのシャンデリアなどの豪華装飾を目にし、「超高級ホテルみたいだ」と第一声で絶賛。仁坂吉伸知事らの案内で、12階のスカイラウンジや9階の客室、7、6階の事務所などを視察。高台に立地したビルの窓から見える海や市内の景色に、「こんな風光明媚(めいび)な所で働けば、書類の山になった中央省庁の仕事場よりも業務がはかどるね」と環境の良さに好印象を持った様子だった。

移転の現実味に関して報道陣の質問に答えた鳩山本部長は、「移転の話は、野球で言えば、まだ1回の表裏の段階」と検討初期にあることを示しながらも、「国の機関が地方の至る所にあることは、地方の自信につながり、地方が発展する礎になる」と、移転の必要性を強調した。

政府は、数年内に文化庁を京都府に全面移転する方針を決めている他、和歌山県への統計局、徳島県への消費者庁の移転案の結論を、8月末までに出そうと検討を進めている。

徳島県では今月14日から4日間、消費者庁の職員数人が勤務する実証実験「お試し移転」も行われており、和歌山県でも、お試し移転の実行に向け、企画総務課の職員6人体制で準備を進めている。

ノーリツビルを視察した鳩山本部長

ノーリツビルを視察した鳩山本部長

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