川端龍子賞決まる 子どもの美術作品表彰

表現、図工・美術教育に先進的に取り組み、効果を上げている和歌山市の学校などを表彰する「市川端龍子賞(団体賞)」と、優れた図工・美術作品を制作した市内の子どもに贈られる「市幼児児童生徒川端龍子賞(個人賞)」の平成27年度受賞者が決まり、表彰式が11日、市立本町小学校体育館で行われた。

川端龍子(1885~1966)は和歌山市生まれの日本画家で、流動感あふれる豪放な画風で知られ、昭和34年に文化勲章を受章。同41年に同市の名誉市民となっている。

川端龍子賞は市の図工・美術教育の振興を目的に授与しており、財団法人川端龍子顕彰会の事業の一部を市が引き継いで実施している。

審査は日本画家の清水達三さんを委員長とする選考委員会が行い、27年度の団体賞は雑賀崎小と本町小が受賞した。

雑賀崎小は、野焼きによる土器作り、浪早ビーチでの砂の造形、清水さんによる日本画指導などを継続的に行い、少人数の良さや地域性を生かした図工教育を進めていることなどが評価された。

本町小は、和歌山公園写生大会に長年にわたり参加し、27年度は全校児童の約3割が入賞。校長室にある川端龍子の絵画を児童に鑑賞させ、創作意欲を喚起していることなどが評価された。

個人賞は4部門合わせて17人(保育所園・幼稚園5人、小学校低学年5人、同高学年5人、中学校2人)が受賞した。

表彰式には受賞者と受賞校の代表、原一起市教育長ら市教育委員会関係者、選考委員長の清水さんらが出席。受賞者には中村裕市教育委員長から表彰状と記念品が授与された。

個人賞の受賞者は次の皆さん(学年などは27年度当時)。

【保育所園・幼稚園】畑中崇亜(宮前幼3歳児)▽本野心春(同4歳児)▽若嶋架維(中之島幼4歳児)▽和中澪愛(みちる保5歳児)▽海瀬歩実(雑賀崎幼5歳児)

【小学校低学年】樋口結斗(山口1年)▽下津優月(本町1年)▽森下魁人(山口2年)▽芝快仁(岡崎3年)▽辻本露伴(中之島3年)

【同高学年】倉本芽唯(藤戸台4年)▽冨上真(広瀬4年)▽村田尚駿(藤戸台5年)▽近藤愛美(貴志南5年)▽籔田勝也(雑賀崎6年)

【中学校】上田恭子(西浜3年)▽丹野愛月(同)

晴れの受賞者と選考委員ら(和歌山市教委提供)

晴れの受賞者と選考委員ら(和歌山市教委提供)

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