高齢者のふれあいの場 西浜「さえずり会」

 増加する一人暮らしの老人の孤立化を防ぎ、ふれあい、楽しむ場を地域につくろうと、和歌山市の西浜自治会館で15日、第1回「さえずり会」が開かれ、約30人が集った。

 県市の婦人連合会会長を務める西浜の堰本信子さん(81)が企画。会の名前は堰本さんの夫(故人)が女性のおしゃべりを「さえずり」と表現したことから名付けられた。

 堰本さんは「面倒がらずに、家から出てきてください」と参加者に呼び掛け、本紙の「ことしは徳川吉宗将軍就任300年!」の記事を示して「名君の下で生まれ育った私たちには、知恵があり、認知症にならないと信じましょう」と激励。起床時と就寝時にはノートに「おはよう」などのあいさつの言葉と簡単な日記を書くことなどを提案した。

 尾花正啓市長の貴子夫人も加わり、参加者はツルやかぶとなどの折り紙を楽しんだり、にぎやかにおしゃべりをして時間を過ごした。

 和歌川町の堅田明子さん(85)は「ただおしゃべりするだけでよいので、長く続いたらいいですね」、西浜の集田ミサオさん(88)は「友人に恵まれることが人生の楽しみ。誰でも来られる雰囲気にしたいです」と話していた。

 次回は6月5日。毎月第2・4日曜の午後1時半~4時に西浜自治会館で開く。年齢、地域、性別を問わず、無料で参加できる。問い合わせは堰本さん(℡073・444・0974)へ。

参加した皆さん(後列左から3番目が堰本さん、同2番目が尾花市長夫人の貴子さん)

参加した皆さん(後列左から3番目が堰本さん、同2番目が尾花市長夫人の貴子さん)

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