世界・アジアへ挑戦 北高レスリング部4人

和歌山市の県立和歌山北高校レスリング部の男子選手4人が、世界大会、アジア大会への切符を手にした。3年生の岡本隼人君(17)、辻大成君(17)、辻開成君(17)の3人がアジア・カデット選手権に、1年生の田中開偉(ひらい)君(15)が世界カデット選手権に出場を決め、頂点を目指して意気込んでいる。

カデットは、中学3年から高校3年までの世代の選手が戦う。男子には全身を攻めるフリースタイルと、腰から上を攻めるグレコローマンスタイルがある。

4人は4月に横浜文化体育館(神奈川県横浜市)で行われたJOCジュニアオリンピック・カップ全日本ジュニアレスリング選手権大会に出場。岡本君はグレコローマンスタイル54㌔級で2位、開成君は同69㌔級で2位、大成君はフリースタイル76㌔級で2位、田中君は同46㌔級で優勝し、表彰台に上った。

田中君以外は海外の大会への出場は初めて。岡本君は「日本の常識だけにとらわれないようにしたい」、大成君は「外国のスタイルに流されないようにしたい」、開成君は「体調管理に気を付け、けがなく頑張りたい」と、それぞれ世界への挑戦に期待と不安をにじませる。

普段はフリースタイルの練習をしている岡本君は、アジア・カデットに向けて、相手を投げる、持ち上げるなど上半身への攻撃を中心とした練習に取り組んでいく。大成君と開成君は、炭水化物を多く取ったり、トレーニングを増やしたりと体重や筋肉の増強に力を入れる。田中君はタックルにより磨きをかけ、奇麗に入れるようにしていくとしている。

岡本君は「海外の選手に会える良い機会でもあるので、優勝を目指しながら、人間関係も学びたい」、大成君は「メダルを日本に持ち帰りたい」、開成君は「良い経験を持って帰れれば」、田中君は「前は1回戦で負けたので、今度は一つひとつ確実に試合をこなしていきたい」と意気込みを話している。

アジア・カデット選手権は6月30日から台湾・台中で、世界カデット選手権は9月13日からジョージア(グルジア)・トビリシで行われる。

世界とアジアの頂点目指す(左から)岡本君、開成君、田中君、大成君

世界とアジアの頂点目指す(左から)岡本君、開成君、田中君、大成君

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧