通学路を歩いて地域安全マップ作製 直川小

和歌山市立直川小学校(吉森秀和校長)は7、8日の2日間、地元で事故や犯罪が起こりやすそうな場所をまとめた「地域安全マップ」の作製に取り組んだ。児童24人が実際に通学路を歩いて注意すべき場所を確認し、防犯や安全への意識を高めた。

県が平成25年度から、県警、地域の防犯ボランティア団体などと連携し、県内各地の小学校で進めている取り組み。同小は9校目、和歌山市内では初めてで、直川地域安全推進員、県防犯協議会連合会、県水上安全協会、県警本部生活安全企画課、和歌山東署、県県民生活課が協力した。

児童らは7日、集団下校し、協力団体のメンバーらと総勢約45人で同校の東側600㍍の範囲を調査。危険を感じたときに避難できる「きしゅう君の家」や、交通量の多い交差点などを一つひとつ確認しながら帰った。

8日には、前日確認した内容を基に、危険な箇所の写真などを一緒に掲載したマップを作製。児童らはマップを見ながら、前日歩いた道について「用水路の水がいつもより多かった」、「きしゅう君の家がたくさんあった」などと、それぞれ気付いたことを発表。傘を差すと道が狭くなることや、車とすれ違うときは広い場所へ避けるようにすることなど、危険の回避方法を再確認した。

マップ作りに参加した5年生の細川千夏さん(10)は「大人数で歩くと、いつもの通学路とは違う感じがした。どこからも車が来るし、道も細いので気を付けたい」。県民生活課の中康信生活安全班長は「子どもたちは素直に、熱心に取り組んでくれて、良いマップができた」と話していた。

同校は、完成したマップを校内に掲示して活用していくとともに、他の通学路についてもマップを作製していきたいとしている。

完成した安全マップを眺める児童ら

完成した安全マップを眺める児童ら

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