紀の川・貴志川の浸水想定 国交省が公表

国土交通省和歌山河川国道事務所は、想定される最大規模の降雨により紀の川と貴志川で洪水が発生した場合の浸水想定区域などを発表し、同事務所(和歌山市西汀丁)やホームページ(https://www.kkr.mlit.go.jp/wakayama/)で公開している。

水防法の改正により、想定される最大規模の降雨を基にした浸水想定区域図などの作成が河川管理者に義務付けられたことを受け、10年ぶりに見直した。

新たな浸水想定区域図の前提となっているのは、1000年に1回の最大級の雨。紀の川では、橋本市上流で2日間に678㍉、岩出市船戸の上流で2日間に565㍉と想定し、貴志川では、紀の川市貴志川町の高島上流で24時間に653㍉と想定している。浸水想定区域図では、水深を0・5㍍未満から20㍍未満までの5段階で色分けして示した。

また、同規模の洪水により家屋の倒壊が想定される区域や、浸水の継続時間を示した図も併せて公表されている。

同事務所は、公表した各図を、流域の市町村長による避難勧告などの適切な発令、住民の主体的な避難などに役立てるよう求めている。

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