熊本地震で2倍に 和歌山市住宅耐震診断
和歌山市の住宅耐震化促進事業で、昭和56年5月以前の旧建築基準で建てられた家屋を対象とする無料の「木造住宅耐震診断」の申し込み件数が、前年度比2倍のペースで推移している。熊本地震で倒壊家屋が多数発生したことにより、関心が高まっているとみられている。
市の発表によると、本年度の耐震診断申請件数は、5月末時点で126件(前年度同期63件)。耐震診断を実施した家屋の99%が耐震強度不足と診断されているという。
市内には、旧建築基準で建てられた住宅が約3万4000戸あると推計されている。耐震補強設計の補助申請も5月末時点で27件(前年度同期13件)とほぼ2倍で推移している。
市は、無料の木造住宅耐震診断の他、非木造住宅の耐震診断、耐震改修設計、耐震改修工事+リフォーム工事、建て替え設計、建て替え工事、耐震ベッド・シェルター設置でも、費用の一部補助を受け付けている。
市建築指導課は「今後も、建築関係団体などと連携し、イベントの場での周知など、一層の広報活動に努めていく」と話している。
問い合わせは同課(℡073・435・1100)。
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