不幸な猫なくそう 県が新政策の説明会

 殺処分される猫や野良猫による生活環境被害を減らそうと、県の「不幸な猫をなくすプロジェクト」事業説明会が20日、和歌山市吹上の市保健所を皮切りにスタートした。

 本年度から取り組む新政策。地域の野良猫を「地域猫」として地域住民のボランティアが主体となって世話をし、県が不妊去勢手術費用の助成や、おりの貸し出しなどで活動を支援する。

 説明会は30日までに県内9会場で順次開き、県民に協力を呼び掛けていく。

 20日は市民35人が参加。担当する食品・生活衛生課の職員が、殺処分や苦情件数の現状、地域猫対策の考え方、実施方法などを説明した。

 昨年度1年間に収容されたのは2579匹(犬520匹)で、うち元の飼い主に返還されたり新しい飼い主に譲渡されなかった2478匹(犬272匹)が殺処分された。野良猫に関する苦情は1752件あったという。

 同課の籔野敬史課長は「猫好きもそうでない人も共に関心を持ってもらい、地域が取り組むべき問題として取り組んでほしい」と話した。

 本紙エリアでの事業説明会は22日に那賀振興局、30日に海南保健所でもある。

市保健所で開かれた説明会

市保健所で開かれた説明会

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