詐欺や事故に注意を 岩出署が愛すメール

岩出署は15日、暑中見舞いを通じて特殊詐欺や水難事故防止の意識を高めてもらう啓発事業「思いやり愛すメール」を岩出市清水の岩出小学校(福元元章校長)で行い、3年生63人が取り組んだ。

被害防止の啓発文が印字されたはがきで小学生に暑中見舞いを書いてもらい、安全に対する意識を高めてもらうのが狙い。和歌山西署が平成21年から実施し、岩出署がことしから取り入れた。

近年は詐欺グループの手口が巧妙化しており、警察は金融機関や地域に協力を呼び掛け、不審な出金や振込などに警戒を強めている。

3年生の教室では、同署の山本貴彦生活安全刑事課長代理が児童に「皆さんの身近な人が特殊詐欺の被害者になる可能性がある。気を付けてください」と話し、岩出郵便局の下浦広志局長が、手紙やはがきの書き方を説明した。

児童らは、祖父母をはじめ大切な人への感謝などを込めて鉛筆を走らせた。坂頭美紀さん(8)は「おじいちゃんに放課後、迎えに来てくれてありがとうと書きました」と話していた。

「愛すメール」は、紀の川市立調月小の3、4年生28人も取り組んだ。

同署管内での特殊詐欺の発生件数は昨年が9件、ことしは6月末時点で1件となっており、減少している。

暑中見舞いを書く児童ら

暑中見舞いを書く児童ら

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧