心通う日本画の表現 県文で虹彩の会展
日本画グループ「虹彩(にじ)の会」の第13回展が29日まで、和歌山市の県民文化会館特設展示室で開かれている。
同市の吉田惇子さん(80)が主宰する会で、吉田さんの賛助作品の他、同市、紀美野町、紀の川市の3教室に通う23人が花や風景、人物や動物など色彩豊かな25点を出品している。画歴が20年ほどという人も多く、県内の公募展で入選・入賞するなど活躍するメンバーもいる。
吉田さんは「自然にすっと共感でき、景色も身近。構えることなく、何か心通わすことができるのが、日本画の魅力かなと思います」とにこやかに話す。
作品は、京都の海岸沿いにある舟屋の集落やススキ高原の「晩秋」、歩き始めたばかりのヤギの赤ちゃんを描いた「はじめてのお散歩」など、ほっとする風景や花、心和む作品ばかり。
吉田さんは「皆さん熱心で、私が元気をもらっているほど。いかにしっかりと見て、理解して描くかを大切にしています。日本画を始めようと思う方が増えればうれしいです」と話している。午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。
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