県内製造業初のユースエール企業 阪和電子

阪和電子工業㈱(和歌山市大垣内、長谷部巧社長)は2日、和歌山労働局(中原正裕局長)より若者雇用促進法に基づく「ユースエール認定企業」に、製造業では県内で初めて、半導体関連業種では近畿で初めて認定された。

同法の基準を満たし、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理状況などが優良な中小企業が対象。全国では8月末現在で69社が認定されている。認定企業は、ユースの頭文字Yを若葉で表した認定マークを自社の広告などに表示することができ、各労働局やハローワークは、認定企業の情報を全国に発信し、仕事を求める若者との橋渡しを行う。

同社は半導体評価用測定器の開発・製造・販売や電子機器製品、プリント基板の組み立て業務などを手掛けており、独自の高度な技術などで高収益を上げる「ニッチ産業」といわれる分野で活躍する企業の一つ。

同社は、直近3事業年度に正社員として就職した人の離職がゼロ。昨年度の正社員の有給休暇の平均取得日数が年間10・5日となっていることなどが、基準を満たしている。

同市の和歌山労働局で認定通知書の交付式が行われ、長谷部社長(59)は「常に新しいことに取り組むものづくりには、若い人のやる気が必要。認定に恥じないようこれからも努力したい」と話していた。

認定通知書を手にする長谷部社長(左から2人)と中原労働局長(同3人目)ら

認定通知書を手にする長谷部社長(左から2人)と中原労働局長(同3人目)ら

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