水彩画17年の歩み 和歌浦で玉岡さん個展
和歌山市和歌浦東の玉岡泰治さん(82)の水彩画展が25日まで、同市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで開かれている。
同施設が主催。定年退職後に絵を始めて17年になる玉岡さんは「素人で始めた絵も、今では生きがいになっています。皆さんの心に留まるようなものがあれば」と話している。
個展は5年前の開催以来2度目。玉岡さんは定年退職後、65歳で水彩画を習い始め、喜寿を節目に開いた個展をきっかけに「絵を教えてほしい」との要望を受け、絵画教室で指導するようになった。
昨年の12月には脳梗塞で倒れ、しばらく休んだ期間もあったが、医師も驚くほどの回復ぶりで、玉岡さんは「水彩画のおかげ」と振り返る。
今展では、全国各地を旅して描いた詩情あふれる風景を中心に、初期の作品から最新作まで108点を展示。原点ともいえるミカンやリンゴの静物をはじめ、アジサイやバラ、地元の和歌浦の風景や、川のせせらぎが聞こえてきそうな清流、趣のある黒江や湯浅の町並み、のどかな山あいの集落などを、透明感のある色彩と優しいタッチで描いている。
玉岡さんは「これまで筆を握ったことがなかった人間でも、こうして楽しみながらできるもの。会場に来られた方が、年齢を重ねてからでも何かを始めるきっかけになればうれしい」と話している。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同所(℡073・445・1188)。
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