南海と市駅の歩みを紹介 2日まで歴史展
南海電鉄和歌山市駅2階の改札前で、同駅や同市の歴史をパネルや古写真、新聞記事などで紹介する「開業113周年市駅と南海の歴史展」が開かれている。10月2日まで。同社和歌山支社と和歌山大学観光学部永瀬研究室が協力して実施。イベントを通じて同駅一帯の活性化を目指す「市駅まちぐるみミュージアム」の一環。
同駅は明治36年に開業し、和歌山の近代化と共に発展。ピーク時の昭和42年には5万4353人の乗降客を記録したが、自動車社会の進展や郊外化の影響を受け現在は約3分の1に減少している。しかし、同社が設置している100駅の中で17位の乗降客数を誇り、ここ最近は3年連続で約1%の増加を記録するなど、現在も地域に及ぼす影響は大きい。
今回の展示では、同駅や近代和歌山市の歴史を9枚のパネルで紹介している他、戦前の和歌山を描いた名所案内図や写真なども展示されている。パネルでは昭和初期における南海鉄道(同社の前身)と阪和電気鉄道(現JR阪和線)の旅客獲得競争や、昭和46年に路面電車・和歌山軌道線が廃止となった経緯が詳しく解説されている他、年表を通じて歴史を学ぶこともできる。展示品の中には戦前の和歌浦を撮影した古写真や当時の運賃表なども出展され、来場者の関心を引いている。
同社和歌山支社の中平匡俊課長は「市駅の価値を発信する試みの一環。街と共に歩んできた市駅の歴史をぜひ知っていただきたい」と来場を呼び掛けている。
無料。スタッフが常駐し、質問も受け付ける。時間は平日が午後1時~7時半、土日は午前10時~午後5時。
問い合わせは同支社(℡073・433・1285)。
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