陸奥宗光顕彰に感謝 孫嫁の祥子さん来和
和歌山市出身の元外務大臣・陸奥宗光(1844―1897)の孫嫁に当たる陸奥祥子(さちこ)さんが12日、同市を訪れ、岡山丁の岡公園に設置されている陸奥の銅像を見学し、尾花正啓市長を表敬訪問した。和歌山と陸奥の深い結び付きを再確認し、顕彰運動が官民で高まっていることに感謝を示した。
今回の訪問は、陸奥の功績を顕彰する活動を行っている団体「『陸奥宗光 外務大臣』の功績を教育に活かす実行委員会」の招きで実現した。祥子さんは、陸奥の孫に当たる陸奥イアン陽之助(1907―2002)の妻で、同市訪問は、陸奥の没後100周年行事以来、20年ぶりとなった。
岡公園の陸奥像を見学するのは初めてで、陽之助が設立した動画制作会社、インタナシヨナル映画㈱5代目社長の中原想吉社長も同行した。銅像前では、多くの企業や市民らの寄付によって建立が実現したことや、この銅像周辺に同じく陸奥の銅像が立つ外務省の敷地から桜の一部を植樹し、陸奥ゆかりの両所を花で結ぶ構想などが紹介され、祥子さんは興味深げに聴き入っていた。
市役所市長室で行われた尾花市長との面会では、祥子さんは、夜にライトアップされた和歌山城の美しさに魅せられたこと、陸奥の功績を子どもたちに伝えてもらうことへの願いなどを伝えた。
祥子さんは「和歌山の人たちが、熱心に陸奥を顕彰していただいていることは、本人も喜んでいることと思います」と話していた。
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