心安らぐ仏画・三昧画 29日まで北出島で
岩出市の画僧・牧宥恵(ゆうけい)さん(66)と教室生による「第20回仏画・三昧画教室習作展」が29日まで、和歌山市北出島の県勤労福祉会館プラザホープで開かれている。
作品展は主に2年に1度開催。20代から80代までの15人が、仏像を写し描きする写仏、仏を柔らかいタッチで描いた「三昧画」の額や軸、びょうぶ作品56点を出品している。
作品は涅槃(ねはん)図や風神・雷神図、天女、七福神などさまざま。紙や絹に色鮮やかに彩色され、柔和な表情の地蔵菩薩などが、訪れた人を笑顔にしている。
70歳で描き始めたという九鬼益二郎さん(88)は聖観音や薬師如来など、一筆一筆丁寧に線を重ねた作品を出品。「若い頃から仏さんに惹かれて、今も毎日手を合わせています。筆の毛一本だけで描くような細やかな作業です」とにこやかに話す。
牧さんは「仏さんの絵は心を落ち着かせてくれるもの。己の心を見つめる意味合いもあります。見る方にも、穏やかな気持ちで楽しんでもらえるとうれしいです」と話している。
午前10時から午後5時まで。問い合わせは同所(℡073・423・3335)。
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