カナダ競泳代表が五輪合宿へ 県、市と協定

カナダ競泳代表チーム(スイミング・カナダ)は8日、2018年のパンパシフィック水泳選手権と2020年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿を和歌山市秋葉町の秋葉山公園県民水泳場で行うに当たり、幹部が県庁を訪れ、県、同市との協定書に調印した。

県とスイミング・カナダはことし2月に事前合宿実施に関する覚書(MOU)を調印しており、今回の三者の協定はMOUを発展させたもの。使用施設や時間、合宿期間などを明記している。

調印式は県庁正庁で行われ、スイミング・カナダのアーメッド・エル・アワディCEOと仁坂吉伸知事、尾花正啓和歌山市長が協定書に署名した。

アワディCEOは「施設の充実度や交通アクセスの良さ、休養のしやすさに魅力を感じて選んだ。しっかり練習を積んでリオデジャネイロ五輪よりも良い結果を出したい」とあいさつ。仁坂知事は「無事調印ができ、大変喜んでいる。県内でのキャンプで力がつくと確信している」と述べ、大会でのカナダ代表の活躍に期待を示した。

事前合宿の誘致は、昨年2月に日本水泳連盟を通じて打診があり、カナダ代表関係者による練習施設などの視察を経て、ことし1月に誘致が決定。カナダ代表はことし8月のリオ五輪競泳で6個のメダルを獲得するなど、国際大会で好成績を収めている。

大会直前合宿は、パンパシフィック水泳選手権が2018年7月26日~8月6日または8月2日~13日。東京五輪が2020年7月11日~21日、東京パラリンピックが8月9日~20日の予定。

期間中は代表選手による水泳教室など、地域との交流イベントも行われる。

協定書を手に握手するアワディCEO㊥と仁坂知事㊧、尾花市長

協定書を手に握手するアワディCEO㊥と仁坂知事㊧、尾花市長

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