夏季好調で345万人 県内7観光地の入込

ことし7、8月に県内7カ所の主要観光地を訪れた観光客数は344万9300人で、昨年より8・9%増加したことが県観光振興課のまとめで分かった。県の認知度が上がっている中、天候にも恵まれ、海水浴やレジャー施設への入り込みが好調だった。

調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同市本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7カ所。宿泊客は前年比0・3%減の88万6000人、日帰り客は12・4%増の256万3300人だった。

昨年の同時期と比べ、県内の宿泊施設4軒(計249室)が閉館し、工事で休館となっていた施設もあり、宿泊客数は減少し、特に串本町では3割超の大幅な減少となった。

地域別では、和歌山市の伸びが7カ所で最も大きく、全体で15・4%増の146万9400人。外国人観光客が増加し、特に、休暇村紀州加太のリニューアルオープンなどにより加太地域の宿泊客が増え、和歌山マリーナシティの入り込みも好調だった。

高野町は宿泊客は前年比18・9%減となったものの、大河ドラマ「真田丸」の影響や高野山ブームの継続などにより、総数で高野山開創1200年の記念イヤーだった昨年を7・7%上回った。

白浜町は、天候に恵まれ高波による遊泳禁止が少なく、海水浴客が好調だったことなどから日帰り客が増加。串本町は、映画『海難1890』の効果により、トルコ記念館などトルコにゆかりのある施設がにぎわい、宿泊客の大幅な落ち込みにもかかわらず、総数は前年比15%増となった。

平成28年7、8月の県内観光地の入り込み

平成28年7、8月の県内観光地の入り込み

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