和大の最先端車いす世界4位 サイバスロン
障害者が最先端の技術を活用した車いすなどを使ってタイムを競う大会「サイバスロン」(10月8日・スイス)に出場し、4位に入った和歌山大学のチーム「RT―Movers」が、和歌山市栄谷の同大で結果報告会を開いた。
同チームは、同大システム工学部の中嶋秀朗教授(ロボット工学)と学生5人が開発に当たり、北京パラリンピック陸上男子400㍍、800㍍で金メダルを獲得した伊藤智也さんがパイロットを務め、「パワード(強化型)車いすレース」に出場。
世界9カ国から12チームが参加する中、日本勢で唯一、予選を突破した。
レースは六つの障害物(タスク)を通過する時間をめぐって行われ、和大チームは序盤の出遅れが響き、優勝したスイスから98秒差の4位に終わった。
中嶋教授は「3位との差は45秒と小さかっただけに、序盤の出遅れが悔やまれる。会場の声援が大きく、雰囲気にのまれて操作を誤る場面もあった」とレースを振り返り、「機体自体の安定性や操縦のしやすさなどは高く評価されており、今後は角度の急な変化への対応など、大会を通じて明らかとなった課題の克服に取り組んできたい」と研究の進展に意欲を見せた。
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