児童・住民が防災発表 重点地区黒江・船尾

 本年度、防災の取り組みを進める海南市の重点地区に指定されている黒江・船尾地区での成果や課題を、同市立黒江小学校(木下昌久校長、児童195人)の児童や地域住民が発表する「平成28年度重点地区防災訓練報告会・黒江小学校防災学習発表会」が15日、同校体育館で開かれた。

 同校での防災教育や、先月13日に同地区で実施された市主催の防災訓練の成果や課題を発表し、今後の防災対策に生かしていこうと開催。この日は行政関係者や同地区の自主防災組織代表者、保護者ら約50人と全校児童が参加した。

 同校3~6年生は日頃の防災学習の成果を発表。校区探検で地域の海抜を地図に表した3年の「海抜調べ」、地域の避難場所27カ所を地図に示した5年の「地域の避難場所調べ」など、各学年の取り組みが紹介された他、5年生と6年生の代表者が、先月の防災訓練で学んだことをつづった作文を読み上げた。

 また、室山南自治会自主防災会の鈴木新吾会長と築港西自治会自主防災会の神野照夫会長が訓練での成果と課題を報告し、神野会長は異なる年齢層の意思統一、通行不能となった道路への対策など課題を挙げた。

 最後に同市教育委員会学校教育課の谷所正崇さんが講評。各学年の取り組みをたたえた後、自分の命を大切にすること、災害の怖さや防災学習の学びを忘れない「忘災(ぼうさい)」を呼び掛けた。

訓練の成果と課題を話す神野会長

訓練の成果と課題を話す神野会長

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