西村さん全国入選 愛鳥週間ポスターコンク

日本鳥類保護連盟が主催する、平成29年度愛鳥週間用ポスター原画コンクールで、海南市立黒江小学校6年生の西村咲良(さくら)さん(12)の作品が全国審査で入選した。小・中・高の3部門に全国から6万3712点の応募があり、入賞・入選作品合わせて34点を選出。西村さんはキジを描いた作品で県内唯一の受賞となり、「日本らしさがみんなに伝われば」と話している。

環境省、文部科学省、林野庁が後援するコンクール。愛鳥思想の普及などを目的に毎年行われ、今回の入賞・入選作品は来年度の愛鳥週間(5月10~16日)に掲示するポスターなどに活用される予定。県内からは717点(小599点、中85点、高33点)の応募があり、県審査で特選となった3部門の各3点を全国審査へ推薦した。

全国審査の伝達表彰式は19日、海南市の海南保健所で行われ、西村さんは母の佳織さんと出席し、海草振興局の福田良輔局長から賞状を受け取った。

福田局長はあいさつで、絶滅が危ぶまれる動植物が記されている「レッドデータブック」にふれ、「西村さんの描いた絵がいろんな所で飾られ、鳥をはじめとする絶滅が危惧、心配されている動物が守られる助けになれば」と話した。

西村さんの作品には「愛鳥週間」の文字と共に、草むらにたたずむ色鮮やかな雄キジが描かれ、水彩を使い、羽や模様まで繊細に表現している。制作期間は2週間ほどで、佳織さんは「何度も描き直していましたね」とにっこり。全国入選し、西村さんは「うれしく、びっくりしています」と喜び、「日本の鳥を大切にして、将来に残していってほしい」と願いを込めた。

福田局長㊨から賞状を受けた西村さん㊥と佳織さん、「日本らしさを」とキジを描いた作品=写真㊨

福田局長㊨から賞状を受けた西村さん㊥と佳織さん、「日本らしさを」とキジを描いた作品=写真㊨

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