地域を担う新しい力 県内新成人は1万人

 「成人の日」の9日と8日を中心に県内各地で成人式が行われた。県内のことしの新成人は昨年より252人多い1万46人(男5058人、女4988人、昨年11月時点)。新成人は華やかな振り袖やはかま、スーツなどの姿で各会場に集まり、旧友との会話を弾ませ、節目を喜び合った。本紙エリアの4市1町の様子を紹介する。

和歌山市

 8日、手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、約2100人が出席。尾花正啓市長の式辞、来賓の祝辞などに続き、新成人の代表28人が誓いのことばを述べ、新成人の半分、10歳の松江小学校4年の神崎〓真君と智弁和歌山小4年の橋本妃生那さんが新成人の下邨優太さんと桑原南さんに花束を贈った。

 広島県の大学で教育学を学ぶ新成人の小坂祐貴さんは「子どもの模範となる生き方をしたい」、辻村悟さんは「大人の実感はまだ湧かないが、苦手なことに挑戦していきたい」と意気込んでいた。

紀の川市

 8日に粉河ふるさとセンターで開かれ、新成人592人(男316人、女276人)が出席した。中村愼司市長は「人生を輝かせるのも曇らせるのも自分次第。人として歩むべき正しい道を思い起こし、自分自身を振り返る習慣を身に付けてください」と式辞。新成人を代表して川野翔平さんが「自分の行動に責任を持ち、後に続く後輩たちの見本となれるような社会人を目指します」と誓った。また、中学時代の恩師によるビデオメッセージの上映もあった。

岩出市

 9日に市民総合体育館で実施し、新成人509人(男244人、女265人)が出席した。中芝正幸市長は「次世代を担う若者として、さらに素晴らしい魅力あふれるまちづくりの原動力となられることを心から期待しています」と式辞。来賓の祝辞、会場に足を運んだ恩師の紹介があった。

 新成人代表の上田橋萌衣さんは「人生の節目を迎え、身の引き締まる思い。感謝の気持ちと、ふるさとを思う気持ちを忘れずに力強く歩んでいく」と感謝の言葉を述べた。

海南市

 8日に市民交流センターで行われ、対象550人のうち407人(男213人、女194人)が出席。神出政巳市長は「読書をしたり人の話を聞いたりしてよく考え、希望や志の実現にチャレンジしてほしい。継続して努力する人は必ず幸せになれる」とメッセージを贈った。新成人代表の橋本昂樹さんと林柔里さんは「立場はさまざまだが、一人一人が大人としての自覚を持ち、失敗を恐れず常に向上心を持って前進していきたい。感謝の心を忘れず強い心で歩む」と決意を述べた。

紀美野町

 8日に動木の中央公民館であり、新成人83人のうち71人(男30人、女41人)が出席した。新成人の名前が読み上げられた後、寺本光嘉町長が「自分の生まれ育ったまちに愛着と誇りを持ち、感謝の気持ちを忘れず、支え合いながら次の時代を担ってほしい」と激励。小椋孝一町議会議長らが祝辞を寄せ、新成人代表の弓庭淳史さんが「豊かな緑と温かい人の心に包まれた紀美野町で育ったことに誇りを持ち、ふるさと紀美野町の未来に貢献していく」と決意を述べた。

晴れ着姿で気持ちも晴れやかに(岩出市)

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