「一生感動」を筆に込め 野﨑さん油彩画展
和歌山市布引の洋画家・野﨑廣さん(68)の油彩展が16日まで、同市のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。
描き始めて25年になる節目を記念した展覧会。個展は3年ぶり3度目。野﨑さんは元県職員で、文化振興課(当時)への配属をきっかけに絵を習い始め、元県美術家協会会長の故・佐原光さんに師事。現在は独立美術協会準会員。
国内外を旅して出合った風景の油彩画をメーンに、水彩やデッサンなど39点を展示。このうち25点は今回の個展に合わせ、昨年の秋以降に描き上げたもの。
作品は、風車と一面に広がるスペインのヒマワリ畑、朝もやがかかった阿蘇山や草原、高知県「モネの庭」に咲くスイレンなど、どれも色彩豊か。目にしたもの以外にも、動物や人物など想像を重ねて描き込んでいる。
また、一昨年から精力的に取り組むのは、海南市の石油精製工場を題材にした「再興への道は」と題したシリーズ。さびた鉄管や無機質な工場群を緻密に描写している。
野﨑さんは「描く楽しさ、面白さに、常に感動しながら生きています。まだまだ青春ですよ」とにっこり。「自分が見た風景や感動を絵に表現しながら人生を歩みたいし、その感動を皆さんとも分かち合えれば。これからも具象表現を追求していきたいです」と意欲的に話している。
午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・436・1200)。
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