和工生が憩いの手作りベンチ寄贈 和歌浦

和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(田村光穂校長)産業デザイン科ものづくり班の2・3年生が制作したベンチが17日、和歌浦地区の南津屋自治会(梶間敏之会長)に寄贈された。

同自治会内の児童公園跡地を、住民や観光客が通り道として活用できるよう同校に協力を依頼したところ、地域の人の憩いの場になればと、ベンチ6脚を設置することとなった。

ベンチには加太の市森林公園のスギの間伐材を使用。ざらつきをなくすため丁寧に研磨してニスを塗り、ベンチと脚を固定する金具も全て生徒が手掛けた。また、レーザー加工で「国の名勝 和歌の浦」の文字と玉津島神社など和歌浦の風景が刻まれている。

同公園跡地で贈呈式が行われ、同校2年生10人と梶間会長、地域住民らが出席。同校を代表して阪上真帆さん(17)が「散歩する人たちに休憩してもらえるように、角を削ったり、研磨したり頑張りました」とあいさつすると、梶間会長は「温かみのあるベンチを6脚も頂けてうれしい。できる限り長く使いたい」と感謝した。

梶間会長は「お互いに低コストで良い環境をつくれたのでありがたい。きれいな場所になったので、地域の人にも『きれいに使おう』という意識が芽生えてくれたら」と期待を寄せ、阪上さんは「ランニングしている人も見掛けるので、休憩やおしゃべりのスペースに活用してもらいたい」と笑顔で話した。

完成したベンチと手掛けた生徒ら

完成したベンチと手掛けた生徒ら

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧