受検倍率変わらず0・98倍 29年度高校入試

県教育委員会は9日、同日実施した平成29年度公立高校入試の受検状況を発表した。学力検査は7082人(全日制6864人、定時制218人)が受検。全体で31人が欠席し、うち11人が再学力検査の対象となった。

県立全日制(29校4分校63学科)は本出願者6567人(スポーツ推薦含む)中6548人が受検。受検倍率は本出願時と同じ0・98倍となった。

県立定時制(9校11学科)では本出願者218人中206人が受検し、受検倍率は本出願時の0・38倍から0・36倍に下がった。

10日に20校3分校31学科で面接、実技試験などを行い、合格発表は17日午前10時。同日午後2時をめどに追募集を行う学校・学科を県庁南別館と県教委のホームページで発表する予定。追募集の出願は24日に締め切り、再学力検査は28日。合格発表は30日に行われる。

出題の方針

【国語】昨年度と同じく、漢字や言語の基本的な力を試す問題を大問一に集約。大問二、三では文学的、論理的な文章を出題し、内容が理解できているかをみた。

【社会】世界地理、歴史分野で和歌山に関わりのある国や歴史上の人物について出題。地理、歴史、公民のいずれも、資料を読み取る力や、社会的事象を考察し、適切に表現する力をみた。

【数学】「資料の活用」領域では母集団から標本を取り出し、その傾向を調べることで母集団の傾向を読み取る能力を見た。各領域で問題解決への関心、意欲、数学的な見方や考え方をみるようにした。

【理科】第1分野では状態変化や電流・電圧などについて科学的な思考力や分析力を、第2分野では遺伝子、惑星と恒星などについて科学的な見方や考え方が身に付いているかをみた。

【英語】ピクトグラムや和歌山に来た外国人との交流など身近な題材から出題。音声領域では、基礎的な対話文の理解力や、まとまりのある文章で要点を聞き取る力をみた。

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