2年ぶり県が全国1位 27年産ミカン算出額

平成27年産温州ミカンの県内産出額が277億円となり、2年ぶりに全国1位となった。前年産を46億円上回る大幅増で、前年1位の静岡県は254億円で2位だった。

県果樹園芸課によると、県産温州ミカンの産出額は22年産から4年連続で全国1位だったが、26年産は2億円の差で静岡県に1位を奪われていた。

京阪神や京浜、名古屋などの大市場における販売単価が他の有力産地と比べて低いことから、県は27年度から県内のJAグループと連携して「みかん厳選出荷促進事業」を開始。県内16選果場で糖度選別が可能な光センサー選果機を使用し、ミカンの厳選出荷に力を入れてきた。27年産の販売単価は26年産の1㌔当たり191円から234円に上昇し、全国順位も8位から7位に改善している。

生産量は16万200㌧で12年連続の日本一。県は厳選出荷を継続しながら、優良品種への改植などにより品質の向上を進める方針で、同課は「生産量、販売単価、産出額で3冠日本一を目指す」と意気込んでいる。

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