ヘリでの輸送体感 日赤と陸自が合同訓練
和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターは17日、陸上自衛隊八尾駐屯地飛行隊との合同ヘリ訓練を実施し、大災害時の患者や資機材の空中輸送などを想定し、救護スタッフらが搭乗を体験した。
自衛隊との訓練は今回で3回目。同センターの屋上ヘリポートは、県内で唯一、10㌧ヘリ2機が同時に着陸可能な広さがある。
今回の訓練は、13人乗りヘリ2機を使用して、普段あまり乗る機会がない医師や看護師らに、機体内の音や揺れなどを体感してもらうことが目的。参加した関係者22人は、ヘリ到着時の風圧や音の迫力に間近に接して驚き、搭乗時には、市内上空をゆっくりと旋回しながら、小刻みな機体の揺れやプロペラの音、方向転換時の機体の角度など、外部からでは分からない感覚をつかんだ。
救急外来勤務で、DMAT(災害派遣医療チーム)隊員にも任命されている濵井耕司看護師(42)は「機体内では、大声なら話ができることが分かりましたが、内部は狭く、機体内での医療行為の訓練なども今後必要と感じました」と話していた。
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