組織強化へ930人異動  和歌山市4月人事

和歌山市は24日、4月1日付発令の平成29年度定期人事異動を発表した。南海和歌山市駅周辺の再開発や新市民会館の建設などの大型事業に対応するため、組織改編を行い、体制強化を図る。異動規模は、副課長級以上の職員の退職が60人(前年比14人増)と多かったことなどが影響し、過去5年で2番目に多い930人(同21人減)になった。うち昇任は352人(同67人増)。3月31日付の退職は100人(定年87人、早期13人)。全職員数は、前年より38人減の2902人。

組織改編では、尾花正啓市長の強い意向を反映して、平成33年4月にオープン予定の新市民会館の建設推進のため、文化振興課に「建設班」を新設する他、和歌山城の魅力向上に向けて大奥と能舞台の復元、扇の芝の整備を進めるため、和歌山城整備企画課の所属を3人増員して16人体制にする。

南海和歌山市駅、和歌山城、JR和歌山駅周辺の再開発を円滑に進めるため、都市再生課に「再開発班」を新設、市の情報の海外発信を強化するため、国際交流課を1人増員して5人体制にする。

女性職員の登用に関しては、局長級1人が留任、部長級に2人が昇任して4人(前年比1人増)になる他、課長級に3人が昇任して7人(同1人減)になる。尾花市長が誘致を表明した、カジノを含む統合型リゾート「IR」への対応については、班の設置などの新たな動きはなかった。

国からの割愛採用では、国交省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所計画課長の森谷信也氏(46)が道路部長に、総務省自治行政局公務員部公務員課主査の三橋郁氏(28)が産業部長に、それぞれ着任する。

公営企業管理者には、市長公室長などを歴任して市を退職し、市文化スポーツ振興財団理事長を務める富松淳氏(61)が就任する。

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