紀州材ベストユーザーに鳥貴族 県が表彰
大阪や東京など県外の木材大消費地で紀州材の需要拡大に実績のある企業を表彰する「紀州材ベストユーザー賞」の本年度の表彰式が27日、県庁で行われ、大賞に選ばれた㈱鳥貴族(大阪市浪速区、大倉忠司社長)に表彰状と記念品が贈られた。
同賞は平成21年度に創設され、紀州材の需要拡大に継続的に取り組み、今後も需要拡大が見込まれるものに「大賞」、取り組みは短期的だが、紀州材の利用啓発効果が大きいものに「特別賞」を授与している。
同社は関西や関東を中心に焼き鳥メーンの居酒屋502店(昨年11月末時点)を展開。北浦木工(かつらぎ町、北浦孝和代表)が製造した木製品を店舗内の柱や梁(はり)、テーブルや椅子の脚などに使用しており、直営約300店での紀州材使用量は約2700立方㍍となる。
表彰式で仁坂吉伸知事は、社名の由来や紀州材を使用した店舗づくりのコンセプトなどを質問。大倉社長は「お客さまを大切にしたいという思いから社名に貴族をつけており、本物の木を通じてお客さまに安らぎを感じてもらおうと思っています」と話した。
同社は、平成33年7月期までに関東・関西・東海地域で1000店舗の展開を目指しており、県内にまだ店舗はないが、大倉社長は、和歌山市への出店を計画していることを明らかにした。
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