共同サービス提携へ 日台空港・鉄道が覚書

 関西国際空港を運営する関西エアポート㈱と南海電気鉄道㈱、台湾の桃園大眾捷運股份有限公司(桃園メトロ)、桃園國際機場股份有限公司(桃園国際空港)の4社は24日、日本と台湾における旅客の利便性向上と沿線エリアの認知度向上を図る共同サービスの提供を視野に、連携する覚書を締結した。

 空港運営会社と鉄道会社が協力してサービスを提供する取り組みは日本初。今回の覚書により、今後4社は、空港アクセスに関する情報発信や、出発地から目的地までの鉄道乗車券類の相互販売などの実現に向けた協議を進める他、空港にアクセスする鉄道沿線の観光地のプロモーションを共同で行うなどの取り組みを想定し、日台間の交流人口の拡大を図るとしている。

 桃園空港は台湾最大の国際空港で、桃園メトロは同空港と台北市などを結ぶ3月に開業した鉄道。

 締結式は桃園空港近接のホテルで行われ、日本側からは、南海電鉄の遠北光彦社長、関西エアポートの山谷佳之社長が出席し、大阪観光局の溝畑宏理事長が立会人となった。