自転車全プロ県内初開催 トップ選手が熱戦

 第64回全日本プロ選手権自転車競技大会が29日、県内で初めて和歌山市五筋目の和歌山競輪場で開かれた。地区予選を勝ち抜いた全国の有名プロ競技者が一堂に会するビッグイベントで、選手たちは爽やかな青空の下で熱戦を繰り広げ、ファンとのふれあいの時間も楽しんだ。

 同大会は、公益財団法人日本自転車競技連盟・日本プロフェッショナルサイクリスト協会が主催。近年、全国に43カ所ある競輪場での持ち回り開催となっており、初めて和歌山競輪場での開催が実現した。

 県勢からは稲毛健太(27)、東口義朋(37)、椎木尾拓哉(31)、西岡正一(40)の4選手が出場し、開会式の選手宣誓では、稲毛選手が「正々堂々と競技に挑戦することを誓います」と力強く宣言した。

 大会は、スプリント、ケイリン、4㌔チームパーシュート、1㌔タイムトライアルなどの各種目が行われた他、エキシビションレースとして、和歌山競輪マスコットキャラクターの名を冠したガールズケイリンのレース「わかちゃんグランプリ」もあり、大会に花を添えた。

 「わかちゃんグランプリ」に出場した県出身の山本知佳選手は予選を1位で勝ち抜き、「地元開催なので、見せ場をつくろうと冷静にレースを展開しました」と笑顔を見せた。決勝では4位の成績を収めた。

 見どころの一つとなったケイリン決勝では、深谷知広選手(愛知)が1位で駆け抜け、新田祐大選手(福島)が2位、稲川翔選手(大阪)が3位と続いた。

 今大会の成績は2020年東京五輪の出場権獲得への足掛かりの一つとされており、上位選手の今後の活躍も注目される。

 同大会の県内初開催に尽力した一般社団法人日本競輪選手会和歌山支部の池田智毅支部長(47)は「日本競輪選手会の佐久間重光理事長から『盛り上がりましたね』とお褒めの言葉を頂いて、感無量です」と話し、「県は自転車競技が盛んなので、さらに競技人口が増えると良いと思います」と期待を込めていた。

有力プロ選手が和歌山競輪場を駆け抜けた

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