中芝市長が運転免許を返納 高齢者にPR

岩出市の中芝正幸市長(73)が14日、同市高塚の岩出警察署を訪れ、運転機会が少ないことや、車がなくても住みやすい市のPRを理由に運転免許証を自主返納した。

中芝市長は昭和40年に普通自動車運転免許を取得。旧岩出町長に当選して以来、徒歩で通勤してきた。最近は月に1回運転するかどうかだったといい、加齢による老眼の進行も感じていたという。

74歳の誕生日を迎える20日が自身の免許更新の期限となっていたことから、返納に踏み切った。

中芝市長は同署の窓口で免許証返納の申請書を提出。返納後の身分証明となる運転経歴証明書の発行を申請した。手続きは10分程度で終了した。

中芝市長は「だいぶ迷ったが、万一事故でも起こしたらえらいことになると思い、返納を決意した」と説明。同市はJR和歌山線や市内循環バスなど、県内では比較的公共交通機関が発達していることを強調し、「車がなくても致命的な支障はない。(自身の返納が)高齢者の運転免許証自主返納のPRになれば」と話していた。

運転免許証の自主返納制度は平成10年にスタート。県警本部によると、昨年は県内で2566人が自主返納した。

窓口で返納手続きを行う中芝市長

窓口で返納手続きを行う中芝市長

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