30年の支援に感謝状 和刑務所が北RCに
和歌山刑務所(和歌山市加納、鈴木礼子所長)は13日、30年にわたる和歌山北ロータリークラブ(RC、青木保誠会長)の支援事業に対し、感謝状を贈呈した。さらに支援品の活用状況などを紹介しようと、職員の案内で同RCの会員16人が初めて、刑務所内を見学した。
同刑務所で行われた贈呈式で、青木会長は支援事業の歴史を振り返り、「昭和61年から先輩方が支援を始めました。これまでに、浴衣や絵画、運動器具や書籍などを寄贈させていただきました」と述べ、感謝状への謝意を表すとともに、「施設見学は大変貴重な機会で、ありがたい」と話した。
鈴木所長によると、書籍の寄贈は、文字にふれることを通して心の在り方を見つめ直す機会になるため、受刑者にとって重要だという。近年増加している外国人受刑者の母国語の書籍をそろえるには費用がかかるが、同RCの支援事業がその充実に寄与しており、「“かゆいところに手が届く”支援をしていただいており、ありがたいです」と笑顔で感謝を伝えた。
鈴木所長はまた、「社会の善意を受け取り、それを心の糧として、受刑者を社会に居続けられる人に更生させてから社会に戻せるよう、職務に励みます」と話していた。
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