新市民会館の設計変更を 文化団体署名提出

和歌山市が旧伏虎中学校跡地に建設を予定している新市民会館小ホールの設計変更を求め、市内の演劇や舞踊団体らが22日、市民から集めた5263人分の署名を尾花正啓市長に提出した。

署名は、同市文化芸術実演家協会などが、舞台上部にフライタワー(空間)を備え、音響の反響板や舞台袖を設置することなどを求める内容で、9日から21日にかけて集めた。

この日、16の文化団体から約30人が市役所を訪問。同協会の島田忠代表(57)は「みんなが使いやすいホールにしてほしいという思いのみ。和歌山の文化芸術の発展へ、若い芽を育てるためにも、再考をお願いしたい」と署名を提出。

それぞれの団体が「伝統芸能では、緞帳(どんちょう)や舞台袖がないと使いづらい」「演劇などで場面転換できない」「総合文化祭などを控え、和歌山の文化力を発信できる多機能なホールを」などと要望した。

尾花市長は「決して音楽専用ホールにした訳ではない。今の提案で確定している訳ではなく、全ての意見を聞くのは無理かもしれないが、委員会でも議論し、できる限り皆さんの意見に沿う使いやすいホールを目指したい」と話した。

新市民会館小ホールの設計案変更を求める島田代表㊨

新市民会館小ホールの設計案変更を求める島田代表㊨

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