和工が支援学校へ 寄せ植え鉢カバー贈る

県立和歌山工業高校(和歌山市西浜、田村光穂校長)の産業デザイン科2年生は、植木鉢にかぶせて飾る鉢カバーを製作し、6月29日県立紀伊コスモス支援学校(同市弘西、中野卓哉校長)の高等部に贈った。

同支援学校では、園芸班や製パン班など複数の作業班が活動しており、「アトリエコスモス」として学校行事やイベントで手作りの商品を販売している。今回の鉢カバーは同校に観葉植物をリースし、メンテナンスを行っている園芸班が寄せ植えの鉢を入れるために製作された。

鉢カバーは同科の授業「課題研究」のものづくりデザイン班9人が製作。鉢カバー30個とコースター30枚をレーザー加工機で作った。鉢カバーは、アトリエコスモスと同科のロゴがレーザーで焼き付けられたシンプルなデザインで、ベニヤ板4枚を切り離して組み合わせてできる作りやすいもの。

贈呈式では、和工の生徒から紀伊コスモスの生徒に鉢カバーとコースターが手渡され、その後作り方やレーザーの加工について両校の生徒が意見交換をした。

また、同科の教室も見学し、文字をデザインする授業を見て同科の学習について理解を深めた。実際に鉢カバーも製作し、紀伊コスモスの生徒は和工の生徒に手順を教えてもらってパーツを外し、ハンマーを使って組み立てていった。

同科のロゴをデザインした2年の青木菜々子さんは「笑顔のイラストを目立たせたかったので、口を大きく描き、ハートには思いやりやみんなで仲良くいられるようにと願いを込めた。きれいな花の鉢植えを入れて飾ってもらえたら」、紀伊コスモスの1年生小林颯真君と3年生の奥村光輝君は「レーザーで細かい文字が入っているのがすごいと思った。きれいな寄せ植えを作って、たくさん売れるように頑張りたい」と話した。

鉢カバーを贈る和工の生徒㊨と紀伊コスモスの生徒

鉢カバーを贈る和工の生徒㊨と紀伊コスモスの生徒

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