桐蔭、和歌山東が8強進出 高校野球10日目

第99回全国高校野球選手権和歌山大会は大会10日目の23日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で3回戦3試合があり、第1試合は桐蔭が日高中津を延長の末に3―2で下し、第2試合は和歌山東がシード田辺を3―0の完封。ともに準々決勝に駒を進めた。第3試合は海南が日高に0―4で敗れた。

第1試合

桐蔭 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 1 3
日高中津 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2

(延長11回)

〔桐〕稲谷―坂上〔日〕原、尾田、橋本―川﨑▽2塁打=上野、稲谷(桐)原、木村、杉浦(日)

桐蔭が手に汗握る接戦を制した。2点を追う8回、1死から死球と上野の左翼線2塁打で2、3塁とし、栖原の左前打で同点に追い付いた。試合は延長に突入し11回、単打に盗塁で得点圏に進むと、伊澤の内野ゴロを相手野手が1塁へ悪送球。2塁走者が本塁へ生還し、逆転に成功した。

投げては稲谷が気迫の投球。2回と8回を除く毎回で走者を出したが、得点を許した5回以外は後続を打ち取り、201球の力投で勝利に貢献した。

伊藤監督は「稲谷が本当によく投げてくれた。選手が最後まで集中力を切らさず戦い抜いた」とたたえた。

8回、左前に適時打を放つ栖原(桐蔭)

8回、左前に適時打を放つ栖原(桐蔭)

 

第2試合

和歌山東 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
田辺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

〔和〕杉本―奥村〔田〕爰川、玉置―畑野▽2塁打=三川2(和)

和歌山東の先発・杉本がシード校を相手に圧巻の投球を見せた。田辺打線を散発3安打に抑え、2塁すら踏ませなかった。低めに集める抜群の制球力と緩急を使った投球で、無四死球の完封。チームを準々決勝へと導いた。

打線は同点で迎えた5回、二つの四死球に敵失で満塁の好機をつくり、廣海が死球を受けて押し出し。4番大谷の左前適時打で2点を加えた。

米原監督は「杉本がコントロール良く投げてくれた。100点満点。攻撃はボール球に手を出さないように修正して次に臨みたい」と話した。

シード田辺を相手に圧巻の投球をみせた杉本(和歌山東)

シード田辺を相手に圧巻の投球をみせた杉本(和歌山東)

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