RUN伴たすきを製作 貴志川ほほえみの里

認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指し、当事者や支援者らがたすきリレーを行うイベント「RUN伴WAKAYAMA2017」に向け、参加者が使用するたすきを、紀の川市貴志川町のデイサービス「ほほえみの里」の利用者が心を込めて製作している。

県内では紀南で9月30日、紀北で10月7日に開催。紀北ルートは、認知症の人や家族、支援者らが紀美野町、高野町、和歌山市の和歌山大学の3地点から出発し、ゴールの同市立宮前小学校に向かう。淡いピンク色のたすきをつなぎ、地域の絆を深めることを目指す。

同施設の大原有加里センター長(35)が同イベントの内容を利用者に話し、たすきの製作への協力を求めたところ、関心が多く寄せられたという。施設内で手芸を楽しむグループ「製作部」のメンバーを中心とする有志6人が協力し、4本のたすきを一針一針、丁寧に縫い上げている。

大原センター長は「何かの役に立つのだという目的があると、人の気持ちは動くものだと、勉強になりました」と笑顔を見せ、貴志川町内の女性利用者(94)は「よう走らんけど、走っている人の姿を思い浮かべて、一針一針、心を込めて縫っています」と話していた。

たすきを縫う製作部のメンバーら

たすきを縫う製作部のメンバーら

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