そろばんの技能競う 小中生の夏季珠算大会

 そろばんを通じて計算力や技能の向上を図る一般社団法人県計算実務協会(松島優理事長)は8日、第69回夏季珠算競技大会を和歌山市美園町の県JAビルで開き、県内のそろばん教室に通う小中学生179人が計算の速さや正確さを競い合った。

 競技は、全員参加の読上算、読上暗算が行われた後、個人総合競技として、そろばんを使った乗算、除算、見取算が各5分、乗除暗算、見取暗算が各2分の5種目が行われた。

 小学3年生以下、4年生、5年生、6年生、中学生の5部門に分けられ、それぞれ点数によって優勝、準優勝、2~5位までを表彰した。

 中学生の部で優勝した桐蔭中学校2年生の坂野紗希さん(13)は「そろばん教室には週に3、4回通っていて、競技大会での入賞はありましたが、優勝するのは初めてなのでとてもうれしいです」と笑顔だった。

 松島理事長は「そろばんをすると頭が活性化され、集中力や暗算力が身に付く他、非常にいい脳の体操になります。今回で競技大会は69年目になりますが、今もこれだけ多くの子がそろばんをやっていることを誇らしく思います」と話していた。

 結果は次の通り。

 【小学3年生以下】優勝=半田偉聖(和歌山市立伏虎義務教育学校3年)▽準優勝=奥村惺(橋本市立三石小3年)

 【小学4年生】優勝=大西悠菜(かつらぎ町立妙寺小)▽準優勝=木村優里(同)

 【小学5年生】優勝=山田佑星(由良町立由良小)▽準優勝=高橋飛翔(同)

 【小学6年生】優勝=中川淳之(智弁和歌山小)▽西山紗央(和歌山市立三田小)

 【中学生】優勝=坂野紗希(県立桐蔭中2年)▽小早川えりか(日高高付属中2年)

集中した表情でそろばんをはじく参加者ら

集中した表情でそろばんをはじく参加者ら

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