投票率は過去最低54・72% 紀の川市議選

任期満了に伴う和歌山県紀の川市議選は19日、投開票が行われ、市政に目を光らせる新市議22人の顔ぶれが決まった。欠員1に加え現職2人が引退し、現職19、元職1、新人4の24人が立候補。7日間にわたる選挙戦が展開された。トップ当選は4期連続となる高田英亮さん(73)で2511票を獲得。新人2人が落選した。投票率は過去最低の54・72%だった。

当選者の内訳は現職19人、元職1人、新人2人。党派別では議席を1増やした共産が3人、公明が3人、無所属が16人。地区別では打田5人、粉河5人、那賀3人、桃山5人、貴志川4人。

今選挙は当初、無投票の雰囲気が漂い、前哨戦は静かな立ち上がり。新人や元職に出馬の動きが見え始めると選挙戦の可能性が急浮上し、各陣営の活動は一気に加速した。候補者の出遅れや市長選の無投票などが影響してか有権者の関心の低さが際立ち、各陣営は投票率の低下を懸念。実際に前回よりも7・87下がり、最後まで有権者の関心を十分に引き寄せることができなかった。

現職は後援会組織を背景に地元で票を固め、引退票などをめぐり各地で熱戦を展開。新人も浮動票獲得に全力で奔走し、人脈を最大限に生かして当確圏を目指した。

開票は大勢の陣営関係者が見守る中、市民体育館で行われた。投票率は54・72%で過去最低を記録。投票所別で最も投票率が高かったのは桃山町調月の銚子ノ口地区集会所で86・84%、最低は貴志川町丸栖の丸栖北公民館で44・97%だった。当日有権者数は5万4062人(男2万5368人、女2万8694人)。投票者数は2万9581人(男1万3645人、女1万5936人)。

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