甘くてやわらかい 布引大根が出荷ピーク
年の瀬が迫る中、和歌山県和歌山市布引地区では特産の「布引大根」が出荷の最盛期を迎えている。真っ白で極太な布引大根は、スーパーなどでもひときわ目を引く存在。京都や大阪などを中心に今期は約4800㌧の出荷を見込んでいるという。
海沿いで水はけの良い砂地が広がる同地区は、大根の産地として知られる。細かい砂地の豊かな土壌は、きめ細やかな白肌と水分たっぷりのやわらかな肉質の大根を育んできた。現在は54の農家が40㌶で栽培している。
同地区の南方一誠さん(55)も連日、出荷作業に追われている。9月の台風の影響で出荷が例年より3日遅れたが、色つやは良く、「やわらかさと甘さは十分。煮るのもよいが、サラダで生の大根を味わっていただきたい」と話していた。出荷は12月下旬をピークに2月末ごろまで続く。
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