破魔矢や門松の奉製大詰め 神社の迎春準備
新年を目前に、各地の神社では初詣の参拝者を迎える飾り付けや縁起物の準備が大詰め。和歌山県和歌山市の伊太祁曽神社(奥重視宮司)では、神職やみこらが門松や破魔矢などの奉製作業に大忙しとなっている。
28日は、朝からみこが参拝者に授与する破魔矢を奉製。同神社では、通常の矢よりも魔よけの力があるとして、放つと音が鳴る鏑矢(かぶらや)で破魔矢を作っている。6人のみこが短冊と鈴が付いた矢600本に来年の干支(えと)の戌(いぬ)の絵馬を結び付けていた。
門松は和歌山電鐵の活性化に取り組む「貴志川線の未来を〝つくる〟会」と同神社が共同で、一の鳥居と伊太祈曽駅、貴志駅に飾る3対を制作した。神社の敷地から竹を切り出し、ワイヤーや木材でおけに固定し、ナンテンやハボタンで飾った。
破魔矢を奉製した加藤彩華さん(18)は「来年も皆さんが元気に過ごせますようにと思い作りました」、門松を奉製した奥宮司(71)は「門松作りは年中行事。毎年することに意味がある。来年は南極物語のタロとジロのようにたくましく、ハチ公のように誠実な一年になれば」と話していた。
同神社では公式スマートフォンアプリも配信中。アプリをインストールしたスマホを持って元日に参拝すると、数量限定で縁起物がもらえる。アプリは各ストアから「伊太祁曽神社」で検索する。
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