ミスドファンの声反映 ダスキンが意見交換会

 ミスタードーナツを展開する㈱ダスキン(大阪府吹田市、山村輝治社長)は、顧客の声を商品や店舗開発に生かそうと意見交換会「ミスドファンミーティング」を全国各地で開催。25日は、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティホテルで開かれ、応募者から抽選で選ばれた54人が熱心に質問や要望を挙げ、山村社長(60)や開発担当者らが丁寧に回答した。

 2014年から年間8回開催され、45カ所目となった県では現在、11店舗が営業している。

 ミーティングでは、1971年、箕面市での販売開始から2017年3月末に1158カ所に至るまでの店舗拡大の歩みを映像で紹介。山村社長は、同社が創業と同時期に研修施設を設立し、人材教育に重点を置いてきたことや、各店舗の優良スタッフを評価し、サービス向上に努めていることなどを分かりやすく解説した。

 山村社長は今後の取り組みについて「今、大きな転換期を迎えています」と強調。業績の向上には商品開発だけでなく、接客や店舗の設備も顧客のニーズに応える必要があるとし「お客さまとともに成長し、愛される『ミスタードーナツ』であり続けたい」と力を込めた。同社はこれまでに開いた意見交換会で集約したファンの意見や要望を、商品開発に反映している。

 20年来のファンという和歌山県紀の川市神領の國部真利央さん(41)は10代の頃、店舗ではオールディズ(1950~60年ごろ、欧米でヒットしたポピュラー音楽)の曲がかかっていたことから「ミスドで過ごすことをステイタスのように感じられた、あの頃の雰囲気を復活させてほしいです」と要望し、「応募に当たり、思いを伝えられてうれしいです」と笑顔だった。

 会場では、オリジナルキャラクターのポン・デ・ライオンとの記念撮影、新製品の試食を交えた懇親会などのファンサービスもあった。

ミスドの取り組みを話す山村社長

ミスドの取り組みを話す山村社長

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