マーケット作りを学ぶ 農業女子ネット

和歌山県内の女性農業者が情報交換し、連携を強める第2回「わかやま農業女子ネットワーク交流会」が6日、和歌山市二番丁の和歌山地方合同庁舎で行われ、同ネットワークのメンバーが講演などを通して新たなマーケット作りを学んだ。

同ネットワークは近畿農政局和歌山支局が昨年6月に発足したプロジェクトで、県内で活動する女性農業者や女性農業経営者、新しく就農した女性ら27人が登録している。

今回は10人が参加し、大阪府の「㈱ITADAKIMASU FINE FOOD」の高橋啓輔代表取締役副社長が農林水産事業者支援と地方創生につながるマーケット作りについて講演。同社がことし7月から実施予定の通信販売と、10月にオープン予定の店舗「ITADAKIMASU FOOD HALL」の取り組みを語った。

高橋副社長は、現在のネットショッピングは、たくさんの商品から探すモール型のサイトが多く、作り手のこだわりに目が行きにくいとし、商品から人や地域へ興味をつなげるため、毎月商品が届く頒布会を提案。地域に特化した生鮮食材や加工品の小ロット販売から、地域に行きたくなる循環をつくるとした。

また「ITADAKIMASU FOOD HALL」では、商品を食べ、店頭で購入し、ネットでも買える仕組みを作り、生産者同士や消費者との情報交換の場所にしていきたいと紹介した。

最後に農業に関わっている参加者には「こだわりを持って作っている皆さんが商品を新たに販売することがあれば、現場を見せてもらえると面白いと思う。今は不足しているので野菜はとてもありがたい」と呼び掛けた。

後半の交流会では、参加者が高橋副社長に商品販売について相談し、参加者同士が仕事の悩みを相談し合った。

マーケットの創出などを学ぶ参加者

マーケットの創出などを学ぶ参加者

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