初めての着物に笑顔 外国人が日本文化体験
外国人に日本の伝統文化を感じてもらおうと、和歌山県和歌山市の岡公園茶室で11日、着物の着付けとお茶会の体験が開かれた。
岩出市で茶道や着付けの教室を開いている市川美佐子さんが企画。市川さんは、在住外国人を支援する県国際交流センターの「伝統・文化」のボランティアに登録しており、仲間に協力を呼び掛け毎年この催しを開いている。
この日は、インドネシアや中国、ベトナムなどから来日した32人が参加した。着付けのプロにあでやかな着物を着せてもらった参加者は笑顔。琴の生演奏が流れる趣ある雰囲気の中、運ばれてきた桜の形の和菓子と抹茶を「頂戴いたします」とゆっくりお辞儀してから珍しそうに味わっていた。仕事で来県しているベトナム人のウィン・ハイさん(27)は「着物を着たのは初めて。徳川の殿様になった気分です」と満足そうだった。
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