稚アユ15万匹を紀の川へ 釣りシーズン前に

 初夏の訪れを告げる稚アユの放流が和歌山県内の河川で始まっている。紀の川市やかつらぎ町の紀の川では紀ノ川漁業協同組合(同市桃山町、川口恭弘組合長)が今週から作業を開始し、今月末までに例年と同じ約15万匹を放流する。

 稚アユは日高地方で養殖されたものを中心に、紀南の海で水揚げされたものも含まれている。

 13日は午前9時ごろから、同組合の職員2人が同市の竜門橋付近の河原から約5000匹を放流。トラックにつないだホースから14㌢程度に育った稚魚が飛び出し、勢いよく泳いでいった。

 川口組合長によると、ことしのアユは昨年と同じ程度に成長し、川の水温もアユの生育にとって良い状態。また、天然アユの遡上(そじょう)状況は、昨年秋の台風の影響で減少することも心配されていたが、順調だという。

 紀の川のアユ釣りは5月19日に解禁される。

トラックから稚アユを放流する漁協職員

トラックから稚アユを放流する漁協職員

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