入賞者14人を表彰 第4回文化協会俳句大会
和歌山文化協会の第4回俳句大会(本紙など後援)の表彰式が14日、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館で行われ、入賞句の作者に賞状などが贈られた。
今回は47人から162句の応募があり、14句を入賞作品に選出。森本光子副会長や尾花正啓市長らが賞状を授与した。
知事賞には同市の宮西勇さん(78)の「作業着のまま節分の鬼となり」が選ばれた。「宮西さんの仕事熱心さや家族だんらんの情景がよく分かる」と、複数の選者がこの句を高く評価した。
宮西さんによると、作品は約40年前の節分の日の回想句。知人と縫製業を共同経営していた当時、夜遅くに帰宅した宮西さんは、寝ている子どもたちを起こして豆まきをしたという様子を17音で表現した。
今回、宮西さんはこの句を含む3句を応募。知事賞を受賞した作品よりも他の2句に手応えを感じていただけに「すごく驚いた」と笑顔を見せ、「過大評価していただいた。この賞を励みに頑張りたい」と初の知事賞を喜んだ。
また、わかやま新報賞は和歌山市の中浴智美さん(62)の「よく笑ふみどり児のゐて冬ぬくし」が受賞。初孫の祝いで知人宅を訪れた際の句で、2月の寒さを感じさせないほど赤ちゃんの笑顔が温かかった様子を表した。
中浴さんは「とても晴れやかな気持ちで励みになる。日々の『気付き』を大切に、これからも俳句を作っていきたい」と話していた。
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