視点と感性光る作品 ワカヤマフォトクラブ

 ワカヤマフォトクラブ(川口理一郎会長)の第25回写真展が4日まで、和歌山県和歌山市宇須のギャラリー花畑で開かれている。

 講師の花畑重靖さんと会員16人が、風景やスナップ、造形などを撮影した自由作品と、それぞれのテーマで表現した群写真の計約70点を展示。ガラスの不思議な造形を捉えた花畑さんの作品の他、老練な手仕事を写したもの、疲れた子も大人もうたた寝する神事での一こまなどが並ぶ。

 中には、飛び立つ鳥のような形の雲、新世界で串カツ店の行列に加わる和装の新郎新婦の姿など、珍しいショットもある。初日には特別企画としてバイオリン演奏があり、大勢が美しい音色に耳を傾けた。

 写真を楽しみ約40年という磯間弘児さん(70)は、廃棄される自転車の山をソラリゼーションの技法で印象的に表現。「カメラは肌身離さず持ち、今では生活の一部。心象的なものを撮ることが多く、遊び心を取り入れながら楽しんでいます」とにっこり。

 生活感あふれる新世界かいわいをモノクロで写した川口会長(86)は「写真は構成や内容、瞬間的なものなど、見せ方もさまざま。なかなか目にすることのない風景も作品に並び、会員それぞれの視点で捉えた写真をご覧いただければ」と呼び掛けている。

 午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。

印象的な作品が並ぶ会場で

印象的な作品が並ぶ会場で

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